原子力産業の関連する課題は様々です。原子力発電所の環境要件はその他の原子力サイクルで要求される環境要件とは異なります。原子力発電所は、機器により制御され、発電所の耐用寿命の間に発生する可能性のある、すべての家庭の条件に対応することのできるよう、設計・認定されます。場所によっては、機器が高温、高圧、放射線に曝されます。標準およびMOX燃料製造工場から、再処理およびガラス固化工場、研究実験室、廃棄物貯蔵施設に至るまで、すべての産業において、高温、放射線、化学物質の噴霧に曝される電気機器が使用されます。機器の日常の使用において、堅牢で人間工学を綱領したソリューションが必要です。

弊社には、世界中の原子力発電所に、60年以上にわたり、認定されたコネクターを提供しています。弊社の品質保証はISO 9001、ASME NQA-1、10 CFR 21、HAF604（設計および製造）などの国際的な産業および原子力規格を満たしており、信頼性の高い、堅牢なソリューションを提供できます。

弊社は、圧力型原子炉建物または沸騰水型原子炉建物に適合するインターコネクトシステムを提供しています。弊社のコネクターソリューションは、計測、電源、制御用途において、幅広く使用されています。これらは、センサーまたは圧力伝送器、計測機器、RTD、熱電対、ポンプ、スイッチ、ソレノイドバルブ、その他のDC装置などの機器用に特別に設計されています。

弊社の専用コネクター製品群はLOCA安全要件に準拠しています。認定されたコンポーネント材料を使用する弊社のコネクターは、高い放射レベルと最も過酷な原子力環境に対応します。弊社の製品群は主要な産業規格であるRCC-EおよびIEEEに準拠しています。

発電所における様々な既存の用途（センサー、プローブ、バルブ、制御および規制システム）に対応するために、弊社はいくつかのコネクターシリーズを開発し、認定を受けています。

弊社の8NAシリーズコネクターは、LOCA認定であり（RCC-Eに従うK1）、原子炉建物内の安全関連機器に適しています。堅牢なステンレス鋼製シェルおよび高密封性能により、8NAは、通常の状況、事故が発生した状況、事故後の状況において動作するように設計されています。

弊社の8N45（S）シリーズ、8N35シリーズ、MENシリーズはRCC-Eに準拠するK2認定です。この製品群により、電力から信号伝送まで、非常に多様なニーズに対応できます。

弊社は、50年以上にわたり、世界中の実験室および再処理施設と協調してきました。Jupiterブランドから始まった弊社のコネクターは、原子力燃料製造工場、再処理施設、廃水貯蔵施設、その他の原子力産業から、堅牢で信頼性の高いソリューションとして、幅広く認知されています。

弊社は、再処理装置にグローブボックス用の高速ロッキングコネクター（プッシュ-プル）を初めて装備しました。この分野の要件を完全に理解し、数年間にわたり、継続的に意見を聴取することにより、弊社は、グローブボックス用途の世界基準となる、人間工学を考慮したULC製品群を開発するに至りました。

弊社には、グローブボックス用ペネトレーターなど複雑なインターコネクトシステムの設計および実現に関する知識、通常使用や保守操作中にユーザーを放射線から保護する総合安全の概念を独自に構築してきました。この安全性は密封フィードスルーにより達成されます。

また、原子力燃料リサイクル産業および原子力廃棄物処理施設における、ホットセルに適合する専用コネクター製品群を提供しています。高温および放射線に耐性のある材料を使用し、特殊機械式ケーシングを採用して、弊社は、リモコン操作および高汚染領域用のコネクターを設計しています。

このシリーズの強化バージョンは、マスタースレーブ・マニピュレータアームまたは電動マニピュレータアームによる接続用であり、ガラス固化ライン、オーバーヘッドクレーン、廃棄物貯蔵用に開発されました。世界で稼働中の3つの主な再処理工場であるLa Hague（フランス）、Sellafield（英国）、Rokkashomura（日本）では、ホットセルにULCシリーズが使用されています。